2013年7月30日火曜日

ドネーションって:8/20写真追加しました。

派遣先の病院はかなりいろいろなものをドネーションで
もらっています。その是非については議論の余地もありますが
今日は寄付する側のことについてちょっと考えました。

倉庫で、パンパンのダンボールを開けると、ほとんどが
ドネーションの布類。
シーツ、カーテン、ベッドパッド、バスローブ、スリッパ、ぬいぐるみ。。。。
これらをこちらに送ってくれた方々は、どんなことを思いながら
選別、箱詰めをしてくれたのでしょう。
どんな人たちが受け取ると思いながら作業したのでしょう。
シーツを買うお金もない、貧乏なかわいそうな人たちのために、
自分の使わなくなったものを送ろう!
多分、私も日本にいたら、そう思いながら、かかわったかもしれません。
でも、こちらに来て思うのは、みんな貧乏なわけでは無いんです。
お金が無くても生活していける、ある意味豊かな地域です。
(病院としての財源は限られていますが・・・・)
そして、皆、いわゆる先進国と同様、人として尊厳を持って生きています。

ドネーションの箱をあけるとほぼ毎回がっかりします。
シーツも一応、洗濯はしてあるのだと思いたいのですが、
たたみ方もまるで使用後、ひどいものはもちゃもちゃのまま
特大ビニール袋に押し込まれているものもあります。
カーテンも普通のおうちにかけるのにはいいと思いますが、
いわゆる病院に使うものではないようなものがもちゃもちゃと入っていたり、
ホテルの使い古しの裂けているようなタオル生地のシーツとか。
また、新品や丁寧な心のこもっているのが伝わってくるものもあります。
でも、ミスマッチがとても多い気がします。
多分、送る側のほうが受け取る人たち(病院)を
ステレオタイプで見ているんだろうなあ。












医療資材も同じです。医療資材はディスポのものが多いので、
さすがに使い古しは無いですが、
半端ものオンパレードみたいな点滴セットとか。
小規模病院では使いきれないほどの大量の資材とか。

で、結局、使われずに倉庫で眠って、使えない状態に傷んで
送った側の思いは全く届かないまま捨てられてしまう。。。。
送った側の思いが届かないから、
受け取った側もその気持ちを実感できず、大事にしない。
受け取った物を使わないから、別のものをくれるならまたほしいと言ってしまう。

受け取った側がhappyな気持ちになれる送(贈)り方って、
なんかこういうのとは違うような気がします。

これも、この2年の課題のような気がします。

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 海外一人暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 シニア日記ブログ がんばるシニアへ
にほんブログ村

2 件のコメント:

  1. 糸井です。ドネーションの品々と我々JICAボランティアは、性質が非常に似ていると感じました。国際協力の分野は受け手側でなく送り手側の理論のみで事が動いていることがあると思われます。(特にJOCVのとある職種)。
    受け手、送り手の双方がメンタル的にWIN-WINになるようなドネーションって難しいですね。
    でも我々はモノではないので現状を把握し、自らを変化し周りを変化させることができます。
    様々なミスマッチや困難なシチュエーションを楽しみましょ♪

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      実は私の要請こそ日本側の論理と思ってました。

      来てみると、もつれた糸を上手にほぐしたら、もっと素敵(スタッフも患者さんも生き生きできる)な病院になるのに、というところが見えてきています。
      その辺にかかわりながら、日本人を好きになってもらえたらいいなあと思っています。

      削除