2013年12月14日土曜日

仕事のこと その2

またまた、すっかり間が開いてしまいました。
応援いただいている皆様、すみません。

前回、to be continued~としてました
仕事について。

まずは、外来・入院患者に内・外用薬を
交付している薬局の状況をCHECK。

中央倉庫で購入したうちのかなりの
金額を薬局に受け渡しているので、
薬局の使用量の把握が在庫管理の
大きなウェイトを占めることになるのは
日本もコスラエも変わりません。

倉庫への薬品の請求量を見ていると
40床強、人口7000人の地域の病院としては
多すぎる感じがする。
本当にこんなに使ってるのか?

赴任直後に薬局スタッフから話を聞いたり、
薬局の棚の整理具合をちらっと見て、
「結構、在庫管理もできてそう」という
印象を持っていたので、油断していました。。。。

まずは、使用量調査。
WHOにより、処方入力→ラベル発行と共に
薬歴管理ができるシステムが導入されているため、
蓄積されたデータから、1か月の処方量が
データとして取り出せることが分かったので
早速データを取ってもらいました。
アセトアミノフェンや抗生物質などは妥当な
払出量であることがわかりましたが、
ほかの薬は・・・・・・・・

月に処方量が100錠程度なのに、請求は1000錠単位の
ものが結構あります。
倉庫もそのことを知らないため、平気で1000錠ボトル詰め
のものを購入するし、薬局側も欠品を懸念して大目に請求するのも
一因であったりするのですが、
そもそも、薬局スタッフが 棚卸をしていないため、
自分たちが月にどの位その薬を使っているか把握できていません。
また、処方箋で処理されているのは外来患者のみで、
入院はNsの請求通りにボトル・箱渡し
(しかも請求伝票に交付数が記載されていないという、ずさんな状況)。
他にもDrが往診時に薬を持参することもあるらしく、
薬局から出ていく薬の動きの把握は容易ではありません。
時には、在庫が無くなっても請求せず、次の患者が来た時に、
「あっ、薬無い」と倉庫に問い合わせが来ても、
すべての在庫があるとは限りません。
(薬局が請求を忘れるくらいレアな薬は倉庫の在庫もないことが
多いのです )

ということで、毎月棚卸を開始。
最初の月はダンボール3箱、期限切れを排除。
期限もきちんとチェックしていないので、
期限切れを見過ごし調剤されていたり、
まだたくさんあると思ってたら大量に期限切れ、も。

で、また大量に倉庫に請求を出すも、前の四半期で請求の
実績が無いと購入していないため、倉庫にも在庫が無い上、
この大量請求の実績をもとに次の発注を行うため、
薬局の期限切れとほぼ同時期に倉庫も大量期限切れという
負のスパイラル・・・・・

 倉庫のカウンターパートには使用量が少ないものは
100錠単位の小包装品を購入するようアドバイス。
ただ、倉庫の方では薬局の使用量を把握できていないので、
私の薬局棚卸データを共有する方向で動いています。

1か月目の使用量データができたところで、病院長に報告。
「これが大事なんだよ!病院としては買った薬を無駄にしないようにしたいし、
医師として薬を使いたいときに薬が無いということは患者のために無くしたい。」
と熱いメッセージを頂きました。

またまた、やってよかったなあと、一人感動しつつも
まだまだ困難は続くのであります。